団鬼六賞とは


あなたにしか創れない情愛世界、新たな官能小説の可能性を拓く作品を―

人は理性のみによって生きているのではない。
愛し、欲し、嫉み、執着し、ときに身を滅ぼすような情念なしには生きられない。
その救いがたくも美しいものを、団鬼六は決して否定しなかった。男女の情愛と人間の業を正面から見据え、それを官能文芸として昇華した。
かつて季刊「悦」誌上で主催されていた第二回団鬼六賞から十五年。長い歳月を経て、いま、再びこの賞を世に問う時が来た。
無料で分かりやすいWeb官能が広く行き渡る時代にあって、なお取り残される渇望、報われてはならない願い、常識や倫理では裁ききれない感情に言葉を与え、人間という存在の輪郭を照らしだす。
それこそが官能文芸の役割であり、団鬼六が生涯問い続けたものだ。
その問いを、令和という時代の感性で受け継ぎ、官能文学とは何かをあらためて定義し直す。そのような覚悟を持っての復活である。
情愛と業を肯定すれば、物語は危険な場所へと向かうだろう。だが、欲望を描きながらも、人間そのものを描き切ろうとする苦闘の果てにしか生まれない作品がある。
求められるのは、読み終わっても棘のように残り、いつまでも思い出さずにはいられない切実な言葉の結晶だ。
今回の審査には、第一回より選考委員を務めてくださっている高橋源一郎氏、そして新たに「第一回団鬼六賞」大賞受賞者である花房観音氏をお迎えすることができた。
書き手から書き手へ、情念を描く言葉の技術と精神が、世代を超えて受け継がれていく。その連続性と継承こそが、この賞の最も誇るべき財産である。
団鬼六が拓いた航路は、いまだ終わってはいない。その先に広がる未知の海へ、新たな才能が、いま果敢に漕ぎ出していく。
第三回団鬼六賞が、その船出の地となることを、心より願っている。

「艶想」編集長 佐伯香也子

第一回


大賞

「花祀り」

花房観音

優秀作

「花鳥籠」

深志美由紀

開催 2010年9月
選考委員 団鬼六、重松清、高橋源一郎、睦月影郎
(敬称略・順不同)
応募総数 58作品
最終選考作品 4作品

第二回


大賞

「蝮の舌」

うかみ綾乃

優秀作

「淫府再興」

沢里裕二

選考委員 藍川京、石田衣良、高橋源一郎
(敬称略・順不同)

第三回 募集中!


作品募集要項

あなたにしか創れない情愛世界、新たな官能小説の可能性を拓く作品を待望しています。

選考委員(敬称略・順不同)

高橋源一郎 花房観音 佐伯香也子

■募集作品
自作未発表の日本語で書かれた小説に限る。
同人誌、他の新人賞への応募作品、卒論などは対象外とする。
※複数応募不可。お一人一作品とします。

■応募資格
不問

■募集期間
2026年12月20日まで(当日消印有効)

■原稿枚数・形式
必ず、「40字×30行」のフォーマットで作成し、「50枚以上100枚以内」(400字詰原稿用紙150~300枚換算)の枚数に収めてください。A4判横向きで縦書き一段組み、ページ番号を振り。冒頭に2枚程度の梗概を添付してください。(また、「AI」を使用した場合には、どのように「AI」を使用したか説明を梗概に添えてください)
※手書き原稿は受け付けておりません。

■応募方法
作品名、本名、筆名、年齢、職業(学校名、学年)、住所、電話番号を明記の上、

1,上記形式にてフォーマット作成したデータファイルを、必ず『PDF保存』したうえで、当該PDFファイルのみを、
e-mail:atae2501@gmail.com
に、添付送信してください。

2,または、上記形式にてフォーマット作成したデータをA4判用紙に印字したものを
下記事務局まで送付ください。

送付先:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-10 宝永ビル7F
(株)大航海 「艶想」編集部 第三回 団鬼六賞係
(いずれの場合もご記入いただいた個人情報は受賞作の発表、連絡以外には使用いたしません)

■入賞発表
2027年3月末発売号「艶想」誌上にて発表予定。

■賞金
賞金50万円

■出版権
当選作の出版権は(株)大航海に帰属します。

■その他
応募データ・原稿は返却しません。必用のある場合にはコピーをお願いします。また、応募や選考過程についての問い合わせには一切応じられません。

2026.07 「艶想」編集部

団鬼六賞受賞作品